学志入楽(慶應義塾大学通信教育課程)

思うところあり、慶應義塾大学通信教育課程(経済学部)に学士編入しました。志を持って楽しく学んでゆきたいと思います。

科目回顧(財政論(E)、経営学(E))

 科目回顧、今回は財政論と経営学。財政論(E)は入学初年度の夏スクで公共経済学を取ったので、その予習としてレポを書きました。配本テキストがいささか年代物か、試験対策では配本テキストより神野財政学をひたすら読み込んでました。それでもカバーしてないところからの出題があったりで通信の科目試験の凄まじさを体感した科目です。

 経営学(E)は最初に単位を取った必修だった記憶があります。今は市販書がテキスト採用されていますが、私が単位を取った時は通信教育部発行の配本テキストでした。配本に出て来る企業や経営者の名前が懐かしく感じました。現行の市販書テキストは持ってないなぁ。慶應通信の経済学部では商学部の内容が含まれているので、商学系統の科目も勉強できますが、商学系統の科目は他に商業学、会計学を取った位で経営分析系の科目をそう言えばやってませんでした(今からレポだけ出す気力がもう…)。

科目回顧(経済政策学(E)、金融論(E))

 必修科目の科目回顧が続きます。今回は経済政策学(E)と金融論(E)。経済政策学(E)は経済原論をベースにより応用的な政策分析に使う理論が紹介されたテキストです。履修としてはレポも試験も1回で通りましたが、きっと何かの理由でたまたまサービス期間だったのだと思っています。テキスト自体は決して易しいものではないように思います(慶應通信の配本自体に簡単なものは基本、無いですが)。でも、必修科目のテキストの中では好きなテキストです。スクは夏と夜間に開講が通例化しているようです。スクは「学」の字がつきません。内容も全く別。私は夏スクの方を取りました。私が取った年だけたまたま藤田先生がお一人で6日間ご講義されるというある意味、特別版の年でした。内容はスピード感がすごくて、私のような反射神経をもっての計算能力が無い身にはついていくのが大変でした。また、藤田先生のご活動の多面さが如何なく発揮され、系列高校で教えておられる生徒さんまで登場するというすごさでした。

 さて、問題は金融論(E)。慶應通信原論よりも苦労した私の中での最難関科目でした。人から「難関科目にあっさりパスするのに、そうでない科目で躓くね」と言われたような。私の年から新テキストに切り替わり、レポは12問位ありました。まず、原論で「しっかりと書く」ことを要求されていたので、そのノリでいて12問をしっかり書いたら、卒論を超えないかと。そこから迷走の始まりでした。12問だかを逆に4000字で書くとすると1問400字ちょっと。この科目での「よく書けている」の基準は何なんだろうと考えだして無限ループにはまりだしました。レポは2回不合格になり、試験は3回受けた気がします。レポは100枚を超え、とうとう、返信の時には普通の返却用封筒に入らなくなりました。合格になっても、「こなへんで堪忍しといたるわ」と言う文言が透けて見える空気感でした。試験も全く受かる気がしませんでした。卒業試験に通っても、まだこれ1科目の試験だけ1年ほど受け続けていたような悪夢がまだよみがえります。終わったときは「闘争に終止符」でした。(続く)

科目回顧(経済原論)

 親戚が大往生を遂げ、葬儀が入り、母の兄を送迎する役目で終わった日曜日です。通信している間、身近にはこのようなことは起こりませんでしたが、親も歳なのでいろいろとこのままでいいのか考え込んでしまいます。このタイミングで卒業試験までこぎつけられたことにいろいろと考えることがあります。

 さて、科目回顧、今回から必修科目です。まずは何といっても経済学部の肝、すべての基本はここにあるという経済原論(E)。配本テキストは一昔前のガラケーのマニュアル位に太く、その重量感に難攻不落感が漂います。この科目は履修もややこしく、レポは前半、後半の2回、試験は初回と終回の2回がすべて合格してやっと4単位です。前半レポと初回試験に合格したらまず2単位もらえる、ではありません。入学してからしばらくは総合教育科目の必修、統計学(A)にかかりっきりで初年度の夏明けに始めました。とにかく、しっかり書く必要があると聞いていましたのでそうしたつもりでもつもりに終わっている感がありました。2年目の夏スクで西先生の授業をとってからペースがつかめるようになりました。レポのやり直しは前半、後半それぞれ1回ずつ、試験は初回に1回落ちただけと履修そのものは比較的スムーズなように見えて、単位になったのは必修科目の一番最後でした。私の場合、あれこれいろんな本に手を出すのではなく、ほぼ塩澤先生の基礎コースだけをまずは集中してやるようにしていました。スクでは夜or週末のスクでは発展編という位置づけでより応用的な理論も紹介されるようですね。とにかく試験枠を消費し、単位までに時間がかかる科目ですから、早めに着手し、経済学が初めての方はまずは夏スクを取って確認するのもよいかと思います。

ログ掘り出す

これまでお世話になってきたkcc。10月になるとログイン出来なくなるそうなので、今までの単位表、レポ、試験、スクのログを掘り出しました。これで安心。この先の身の振り方はまだ五里霧中です。

科目振り返り(憲法(E)、民法)

 科目回顧、今回は法律系科目の憲法民法です。慶應通信憲法(テキスト科目)は法学部と経済学部に存在します。大きな特徴は経済学部と法学部とでは配当単位数が異なること。経済学部は2単位の選択科目、法学部は4単位の必修科目扱いです。レポ課題は私の履修時は確か両学部で同じものの、試験の群と試験問題は別だった記憶があります。必修の統計学(A)のレポが進まない中で、経済学部の専門科目のレポとしては最初に憲法(E)に手を付けました。指定配本テキストはほぼ使わず(笑)、芦部基本書を中心に紀要論文とかを探してレポを書いた記憶があります。試験はたまたまか、書きやすい問題だったのでパスできましたが、経済学部の憲法(E)は配当単位が2単位だったことが響き、卒論指導登録に必要な専門科目の単位を最短期間では満たすことができませんでした。効率という点からすると回り道をした履修だったかもしれません。

 民法は法学部では総則~相続まで分野ごとに科目が細分化されていますが、経済学部では1科目4単位の中で扱われています。その分、膨大な情報量を一度で処理しなければなりません。科目試験対策としては、大学配布の過去問もチェックしながら傾向分析に基づいて重点項目を集中特化する対策をしたと思います。ちょうど勉強していたところが試験では出ました。この2科目は元々法学部の身で、通信経済学部の必修の嵐に漕ぎ出していく中では、ある一種のオアシスのような安堵感も与えてくれました。(続く)

科目振り返り(統計学(A))

 卒業試験が終わり、昨晩はビールの他にハイボールも。2缶も呑むのは珍しいです。ゆっくり眠れるはずが、テンションが高かったようであまり眠れませんでした。事務局の方から、通知は10月下旬になりそうとのお話でした。果報は寝て待つことにします。卒業試験も今日以降、本格化していくと思います。受験されるみなさん、頑張ってください。ところで、明日が70期もみじ組さんの願書〆切日なんですね。事務局に新しいパンフが置いてありました。表紙の背景にさくらが咲いてました。しんどいことが多いことには間違いない通信ですが、終わったらいろんな面で鍛えられています。今までとは違う自分というさくらがみなさんにも咲けばと思います。

  さて、中断していた科目振り返りです。今回は統計学(A)。この科目は経済学部だけに制度上の必修縛りが設定されている総合教育科目で、学士入学でも前学の成績証明書に統計学の単位取得経歴が載っていないと免除にはなりません。英語のような仮認定も無し。配本テキストは文字通りの「電話帳」。レポートは4回必要とこれを目にしたとき、途方もない高い壁が眼前にそそり立っていました。通信に入学して最初の7月科目試験には4回のレポがそろわず、レポ4通を通すのに半年かかりました。その分、焦らずゆっくりやろうとも思いましたので、合間に財政学のレポなんかも書いてました。卒論研究では実証をやらなかったので、統計学の知識は直接は使わなかったのですが、再度復習が必要な科目です。成績も人に言えないような成績でした。このブログの最初の方はこの科目に関する嘆きで満ち溢れていました。鞭で打たれても起き上がるダルマの精神が培われた科目の第一弾です。

ラストミッション(総合面接試問)

  慶應通信、最後のメニューである卒業試験(総合面接試問)を三田キャンパスで受験して来ました。天候が気になりましたが、無事に試問が実施されました。

  通知文書の指示に従い、まずは指定時刻の15分前に北館の通信事務局に行きました。事務局を直接訪ねるのは実は初めてだったりします。事務局で何やら書類の入った封筒を受け取り、指導で何度も通った研究室棟へ。応接室で論文をご指導いただいた主査の先生と副査の先生も交えて、試問が始まります。論文の簡潔な紹介から試問は始まりました。私は(1)論文の問題意識、(2)分析の前提とアプローチ、(3)卒業論文研究で実際に取組んだこと、(4)研究から分かったこと、そして(5)これからの展望などをレジュメにまとめてなるべく要点だけが伝わるように説明しました。説明が終わると主査や副査の先生から何点か質問をいただき、主査の先生からもフォローがあり、予定時間をやや超過して試問は終わりました。終了後、提出した卒論本体と指導記録ノートが先生から返却され、再度事務局に立ち寄り、試験終了を報告しました。今後の事務について簡単な説明を受け、三田キャンパスを後にしました。2013年4月に入学して3年半、すべてのミッションが終わりました。ようやく、ゆっくり眠れます。

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