学志入楽(慶應義塾大学通信教育課程)

思うところあり、慶應義塾大学通信教育課程(経済学部)に学士編入しました。志を持って楽しく学んでゆきたいと思います。

ゲーム理論

 今年の夏スクで経済学部(法学部共通)開講科目の最大?の衝撃だったのが2期午前のゲーム理論の新規設定でしょう。私自身は履修取消をしてしまったのですが、200人ほどの受講があると方々のブログで記載があります。実は、卒論で導入するかどうか迷って(結局、ゲーム理論そのものは直接卒論では使わなかったのですが)ましたので渡辺先生の入門教科書は中古で持っています。卒論計画を考える時にこの入門教科書を読んでいて、途方に暮れていたのを思い出しました。単位も並行していた時期です。この教科書では実際の応用の話が結構されているのですが、スクの授業では理論そのものの説明がかなりの比重のように受講されている方のブログを断片的にみる限りでは伺えます(違っていたら申し訳ありません)。

 数理に慣れていない人で初めてこの内容を目にするとまず、利得行列で入れる数字はなんでその値なんだってところから???となるやもしれません(下の入門テキストを見ると別に数字に意味はないと書かれているのですが、それでも引きずっちゃうかも。私のように。)。利得行列の読み方、ナッシュ均衡、ゲームの木、バックワードインダクションとか聞き慣れない概念や解き方のオンパレードですからね。これを押さえて初めて展開系だとか部分ゲームとかに。配本科目に出てくるいろいろな図など、経済学は「訓練」が必要な部分が多々ありますが、この分野も多分に漏れずです。代替効果や所得効果と言ったような十八番の図とはまた違う利得行列というものを扱わないといけませんし、しかも現行の政策学や原論の配本ではあまりお目にかからないので多くの方が面食らっているかもしれません。私もその一人です。情報処理量はまま多いかと思います。

 私も試問に向けて関係しそうな部分を再度チェックし始めましたが、もう少し薄い新書版の文献から押さえても良いやもと思い出しています。配本のメニューになくても必要ならば独学で自習してみて自分の頭で考える。通信の学びは最後はやはり独立独歩だなぁと。

 

ゼミナール ゲーム理論入門 : 渡辺 隆裕 : 本 : Amazon